布の話し

どうも木蓮チェです。
チャンゴを始める前に、衣服関係の職に就こうと試行錯誤していた時期がありました。着物や布が持っている美しさ、力、優しさに惚れてしまい、本当に沢山の布を肌で感じていました。
青山に所在する古布屋『古民芸 もりた』のご主人、そして女将さんには本当にお世話になりっぱなしでした。感謝をしきれません。なんだかワケの分からない坊主頭が店に来ては何時間も布を眺めている、そんな僕に一つずつ丁寧に布組織の奥深い素晴らしさを教えてくれました。
その頃のチェは、女者のキモノを着て青山界隈歩いているもんだから大変です。（今思うと 相当恥ずかしい…　キモノが半袖状態でした）

一つずつ、一つずつ。
刺し子、バティック、金襴、芭蕉布、紅（藍）型　等など数え切れないほど色んな、そして大切な布たちを教えてくれました。真剣に、それでいて大らかに。

今は布との距離はすこし遠くなってしまったけど、一生を掛けて色んな布に出会ってゆきたい。そして、いつの日か木蓮で大きな舞台に立ったときに森田さん夫妻を招待したい。

「あの頃本当に真剣に布と向き合えたから、いまこうしてチャンゴと出会い叩けて居ます」とお礼を言いたいです。